クッキー







クッキーちゅうもんは、なんかあれですね。みずっけが無いというか、ぱさぱさする。
いや、好きなんだけどね。
特に俺はチョコチップ入りのが好きだな。
てか、あれかね。
アメリカの女の子は年頃になると皆、母さんからクッキーの作り方を学びますってほんとかね。
マドンナもジャネットも学んだのかね。

や、どーでもいいけど。


しかし、クッキーって、意外と似合う似合わんてあるのね。
隣で、そのカントリーマァムをほおばってる男がいるんだが。
いや、俺の彼氏なんだがね。
でっけー図体して、濃い顔して。男前だけどさ。
それが、あれですよ。
おいしそうに、クッキー食ってるんですよ。
だいたい、クッキーっていう名前が、なーんか可愛いのに。
似合わない。こいつにゃに、似合わない。

と、思ったので。

カントリーマァムの、残りを袋ごと奪った。

「おい、なにすんだよー!俺まだ一枚しか食ってないんだぞ」
「食うの遅せぇんだよ、こんなもんちゃっちゃっと食え」
「そこら辺の、菓子と一緒にするな。これは高級品なのだ」

大真面目な顔で、いかにカントリーマァムが自分にとって高級菓子か語りだした。
ばかじゃねぇの。
その隙に、残りのクッキーを食う。
やつは気づかない。
最後の一枚を、口に入れたところでやっと気づいた。
ほんとに、とろい。
まぁ、俺の動向には結構鋭いところあるんだが。
ちょっとでも、女とかと遊ぶとすぐ気づくからな。
まぁ、そんな事はどうでもよくて。

「あー!全部食った!」

天罰だよ。
隣に俺とゆうものがいるのに。
そんなクッキーに夢中になんかなってるからだよ。
それをいうと

「なんだ、かまって欲しかったのか〜」

って、すぐ機嫌直してでれでれするだろうから
言ってやんない。
代わりに

「クッキーが大好きだなんて、ほんとにガキだな、大悟は」

と、本人が一番気にしてる事を言ってやった。

「な、んなの関係ねーだろ!そういうことを言う方がガキなんだよ」

そうやって言い返すのもガキだ。
ってもう訳わかんないな。

「それに、春から高校生だぜ!」
「それがどーした。俺様は大学生だ」
「・・・・ったく、雅人の方がほんとにガキっぽいぜ」

こんな俺たちの馴れ初めは。家庭教師として大悟と出会い、手を出した。
みたいな感じかねぇ。
まぁ、大悟が俺に惚れてたのが分かってたから面白半分で手を出したっていうのがホントの話だけど。
それが、なんちゅーかミイラ取りがミイラに?みたいな。
情けない話だけどさ。

ぶうたれた大悟の横顔を見て、馴れ初めを思い出してたら自分でも信じられない程なんだか愛情がわいてきた。
それと同時に性欲も。
しょうがないじゃん、若いんだし。
そこで甘い雰囲気にするべく、

「ガキなんて、思った事ねーよ」

と、しなだれかかりながら耳元でささやく。
んで、さっき言わなかったクッキーちゃんに対するヤキモチも言ってやった。
俺様大サ−ビス。
案の定、とたんにでれでれしだした大悟は、俺のして欲しいことを始めてくれた。







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